「ぶどう農家って儲かるの?」
これは、就農前も就農後も、何度も聞かれる質問です。
ネットを見ると
- 儲かる
- 高収益
- ブランド化すれば年収数千万
といった情報も多いですが、
実際のところはどうなのか?
この記事では、
独立して2年目のぶどう農家である僕自身のリアルな状況 をもとに、
「ぶどう農業は儲かるのか?」について正直に書いていきます。
これから農業を始めたい方や、
ぶどう栽培に興味がある方の判断材料になれば嬉しいです。

結論:ぶどう農家は「始めたては正直かなり厳しい」
ぶどう農家は、正直に言って
始めたてはかなり厳しい仕事だと感じています。
独立して2年目の今、
「ぶどう農家としてやっていけているか?」と聞かれたら、
胸を張って「余裕です」と言える状況ではありません。
ネットや本では、
「高収益作物」「うまくやれば儲かる」
といった言葉を目にすることも多いぶどうですが、
実際に自分で畑を持って栽培してみると、
思っていた以上に時間も労力もかかる作物だと実感しています。
特に独立したばかりの数年は、
収量も少なく、収入も安定せず、
「これで本当にやっていけるのか」と
不安になる場面が何度もあります。
それでも現時点では、
「もう無理だ」と投げ出すほどではないものの、
決して楽な道ではない――
それが、独立2年目のぶどう農業に対する
今の正直な感想です。
独立2年目のぶどう収入はどれくらい?
今年の生活はほぼアルバイト漬けでした。
ぶどうの作業をしながら、
空いた時間はアルバイトに出る。
そんな毎日が続いています。
ぶどう農業だけの収入では、
まだ生活を支えきれないのが現実です。
今年のぶどうから得られた収入は、
感覚的には”サラリーマンの1ヶ月分“くらい。
1年間かけて育てた結果として見ると、
決して多い金額ではありません。
それでも、この時期は若木が多く
本格的な収量に入っていないことを考えると、
ある意味「想定内」でもあります。
ただ、頭では分かっていても
現実として収入が少ない期間が続くのは、
精神的にきついと感じる場面もあります。
「いつになったら農業だけで食べていけるんだろう」
そんなことを考えながら日々畑に立っているのが、
独立2年目の正直な姿です。
それでも「来年は良くなりそう」と感じている理由
収入面だけを見ると厳しい状況ですが、
それでも今年の栽培を終えて、
来年は今年より良くなりそうだという感触はあります。
一番大きい理由は、
剪定をしていて着実に木が大きくなってきているという点です。
去年と比べて、
- 枝がしっかり太ってきた
- 無理なく使えそうな枝が増えた
- 樹全体のバランスが少しずつ整ってきた
と感じる場面が多くありました。
ぶどうは、
その年の管理の結果が
翌年以降に表れる作物 だと思っています。
今年は収量こそ少なかったものの、
その分、木に無理をさせすぎず、
基礎を作る一年になったと感じています。
剪定をしながら
「来年は今年より、もう一段階上に行けそうだな」
と思えたことは、
精神的にも大きな支えになっています。

それでも続けたいと思えた理由
収入や生活の面だけを考えれば、
「楽な道ではない」と感じることの方が多いです。
それでも、
今年ぶどうを買ってくれた方から
「美味しかった」と言ってもらえたとき、
不思議と気持ちが軽くなりました。
「甘くて美味しかった」
「家族ですぐに食べ終わった」
「来年も楽しみにしている」
こうした言葉をもらうと、
数字では測れない部分で
やってきたことは間違っていなかったと思えます。
まだ収量も少なく、
大きな成果が出ているわけではありませんが、
自分が手をかけて育てたぶどうを
誰かが喜んで食べてくれたことは、
この仕事を続ける大きな理由になっています。
今はまだ厳しい状況ですが、
これからも一房一房を大切にしながら、
美味しいぶどうを届けられる農家でありたい
そう思っています。
ぶどう農業は本当に儲からないのか?
僕個人の答えは、こうです。
👉 短期的には、ほぼ儲からない
👉 長期的には、可能性は十分ある
ただし、
- すぐに楽して稼ぎたい
- 安定収入を最優先したい
という人には、
正直向いていないと思います。
一方で、
- 時間をかけて積み上げられる
- 品質を追求するのが好き
- 地道な作業を続けられる
という人にとっては、
ちゃんと報われる可能性がある農業 だとも感じています。
ぶどう農家は、
始めたばかりの頃は本当に厳しいです。
今の僕も、
収入だけを見れば「成功」とは言えません。
それでも、
樹は確実に育っている 技術も少しずつ身についている 美味しいと言ってくれる人がいる
この積み重ねを信じて、
これからも美味しいぶどうを届けられるように頑張っていきたい
と思っています。
「ぶどう農家は儲かるのか?」という問いに、
このリアルな記録が少しでも参考になれば幸いです。

